【年齢別】1日に必要なカロリー、エネルギー量【エネルギー所要量】

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食べ物のスピリチュアル

「なんだか最近、疲れやすいな」「体重が増えてきたけど、何をどれくらい食べればいいんだろう?」

そう感じたことはありませんか? 私たちの体は、車がガソリンで動くように、食事から得るエネルギー(カロリー)で活動しています。しかし、その必要な量は、性別や年齢、さらには日々の生活スタイルによって大きく異なります。

この記事では、厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」を参考に、あなたが1日にどれくらいのエネルギーを摂取すべきか、具体的な数値で解説します。ご自身の年齢や性別、日々の活動量を照らし合わせながら、健康的な食生活を送るためのヒントを見つけましょう。


なぜ、必要なエネルギー量は人によって違うの?

1日に必要なエネルギー量が人それぞれ違うのは、主に以下の3つの要素が影響しているからです。

  1. 基礎代謝量(BMR: Basal Metabolic Rate)
    生命を維持するために最低限必要なエネルギーのこと。心臓を動かしたり、呼吸をしたり、体温を保ったりするだけで消費されるエネルギーで、何もせずじっとしている状態でも消費されます。この基礎代謝量は、年齢、性別、身長、体重によって決まります。一般的に、筋肉量が多いほど基礎代謝は高くなります。
  2. 活動代謝量
    日常生活や運動で消費されるエネルギーのこと。仕事や家事、通勤、スポーツなど、体を動かすすべての活動で消費されます。この活動代謝量は、身体活動レベルによって大きく変動します。
  3. 食事誘発性熱産生(DIT: Diet Induced Thermogenesis)
    食事を摂ることで体が熱を作り、消費されるエネルギーのこと。食べ物を消化・吸収する過程で消費されます。

これら3つの要素を合計したものが、1日に必要な推定エネルギー必要量となります。


推定エネルギー必要量を知るための3つのステップ

ご自身の1日に必要なエネルギー量を知るには、次の3つのステップで確認できます。

  1. ご自身の性別と年齢を確認する
    まずは、ご自身の性別と年齢を以下の表から見つけてください。
  2. 身体活動レベルをチェックする
    次に、ご自身の生活スタイルがどの「身体活動レベル」に当てはまるかを確認します。

    • 身体活動レベル I(低い):生活の大部分が座ったままで、静的な活動が中心の場合。
    • 身体活動レベル II(普通):座位中心の仕事でも、職場内での移動や立って行う作業・接客、あるいは通勤や買い物、家事、軽いスポーツなどを含む場合。
    • 身体活動レベル III(高い):移動や立位での作業が多い仕事に従事している場合や、余暇に活発な運動を習慣的に行っている場合。
  3. ご自身の推定エネルギー必要量を確認する
    性別、年齢、身体活動レベルが分かれば、以下の表でご自身の推定エネルギー必要量を確認できます。

男性:推定エネルギー必要量と参照身長・体重

厚生労働省が定める、各年齢における平均的な身長と体重(参照身長・参照体重)と、身体活動レベル別の推定エネルギー必要量(kcal/日)を見ていきましょう。ご自身の身長や体重と比較してみるのも良いでしょう。

男性:参照身長と参照体重

年齢(歳) 参照身長(cm) 参照体重(kg)
0~5(月) 61.5 6.3
6~11(月) 71.6 8.8
1~2 85.8 11.5
3~5 103.6 16.5
6~7 119.5 22.2
8~9 130.4 28.0
10~11 142.0 35.6
12~14 160.5 49.0
15~17 170.1 59.7
18~29 170.3 63.2
30~49 170.7 68.5
50~69 166.6 65.3
70以上 160.8 60.0

男性:推定エネルギー必要量(kcal/日)

年齢(歳) レベル I(低い) レベル II(普通) レベル III(高い)
0~5(月) 550
6~8(月) 650
9~11(月) 700
1~2 950
3~5 1,300
6~7 1,350 1,550 1,750
8~9 1,600 1,850 2,100
10~11 1,950 2,250 2,500
12~14 2,300 2,600 2,900
15~17 2,500 2,850 3,150
18~29 2,300 2,650 3,050
30~49 2,300 2,650 3,050
50~69 2,100 2,450 2,800
70以上 1,850 2,200 2,500

女性:推定エネルギー必要量と参照身長・体重

続いて、女性の参照身長・参照体重と、身体活動レベル別の推定エネルギー必要量(kcal/日)を見ていきましょう。

女性:参照身長と参照体重

年齢(歳) 参照身長(cm) 参照体重(kg)
0~5(月) 60.1 5.9
6~11(月) 70.2 8.1
1~2 84.6 11.0
3~5 103.2 16.1
6~7 118.3 21.9
8~9 130.4 27.4
10~11 144.0 36.3
12~14 155.1 47.5
15~17 157.7 51.9
18~29 158.0 50.0
30~49 158.0 53.1
50~69 153.5 53.0
70以上 148.0 49.5

女性:推定エネルギー必要量(kcal/日)

年齢(歳) レベル I(低い) レベル II(普通) レベル III(高い)
0~5(月) 500
6~8(月) 600
9~11(月) 650
1~2 900
3~5 1,250
6~7 1,250 1,450 1,650
8~9 1,500 1,700 1,900
10~11 1,850 2,100 2,350
12~14 2,150 2,400 2,700
15~17 2,050 2,300 2,550
18~29 1,650 1,950 2,200
30~49 1,750 2,000 2,300
50~69 1,650 1,900 2,200
70以上 1,500 1,750 2,000

妊婦と授乳婦:追加で必要なエネルギー量

妊娠中や授乳中は、お腹の赤ちゃんや母乳のために、さらに多くのエネルギーが必要となります。以下の「付加量」を、ご自身の身体活動レベル別の推定エネルギー必要量に加えて計算しましょう。

期間 付加量(kcal/日)
妊婦(初期) +50
妊婦(中期) +250
妊婦(後期) +450
授乳婦 +350

例えば、身体活動レベル IIの30歳女性が妊娠中期の場合、推定エネルギー必要量は 2,000 kcal + 250 kcal = 2,250 kcal となります。


「身体活動レベル」をより詳しく解説

推定エネルギー必要量を正しく把握するためには、ご自身の「身体活動レベル」を正確に理解することが非常に重要です。

身体活動レベル I(低い)

このレベルは、静的な生活が中心の方に該当します。

  • 主な活動内容: デスクワーク、読書、テレビ鑑賞、スマートフォン操作など、座っている時間が一日の大半を占めます。
  • 運動習慣: ほとんど運動をする習慣がない、あるいは軽いストレッチ程度。
  • 該当する人: 一般的なオフィスでデスクワークが中心の会社員、在宅ワークが主婦、外出が少ない高齢者など。

身体活動レベル II(普通)

このレベルは、ある程度の身体活動を含む生活を送っている方に該当します。

  • 主な活動内容: 座り仕事でも、社内での移動や立ち仕事、接客など、体を動かす機会が比較的多い。
  • 運動習慣: 週に数回、軽いウォーキングやジョギング、ヨガ、ジムでのトレーニングなどを行っている。
  • 該当する人: 営業職や販売員、教員、看護師、小さな子供のいる専業主婦、健康のために軽い運動を習慣にしている人など。

身体活動レベル III(高い)

このレベルは、非常に活発な身体活動を含む生活を送っている方に該当します。

  • 主な活動内容: 一日の大半を立って過ごす、重い物を運ぶ、頻繁に歩き回るなど、身体的な労力を必要とする仕事。
  • 運動習慣: 日常的にスポーツを行っている、あるいは競技レベルでのトレーニングを積んでいる。
  • 該当する人: 建設作業員、農家、体育教師、プロスポーツ選手、スポーツクラブのインストラクターなど。

あなたの食生活をさらに健康にするためのヒント

1日に必要なエネルギー量を把握したら、そのエネルギーをどのような食材から摂取するかが重要です。ただカロリーを摂ればいいわけではなく、三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)をバランス良く摂ることが大切です。

  • 炭水化物: ご飯、パン、麺類など。体の主要なエネルギー源となります。
  • タンパク質: 肉、魚、卵、大豆製品など。筋肉や臓器、皮膚、髪の毛など、体の構成要素となります。
  • 脂質: 油、バター、ナッツ類など。細胞膜の材料になったり、ホルモンの生成に関わったりします。

健康的な食生活を送るためのポイントは、「主食、主菜、副菜」を揃えることです。


まとめ

1日に必要なエネルギー量を知ることは、健康的な体づくりを始めるための第一歩です。ご自身の推定エネルギー必要量を知ることで、「食べ過ぎていたかな?」「もう少し運動した方がいいかな?」と、日々の生活を振り返るきっかけになるでしょう。

今回の記事でご紹介した数値は、あくまで厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」に基づいた目安です。個人の体質や健康状態、目標(体重増加・減少など)によって最適な数値は異なります。

もし、ご自身の体型や食生活についてより詳しく知りたい場合は、専門家である医師や管理栄養士に相談することをおすすめします。

あなたも今日から、適切なエネルギー摂取を意識して、いきいきとした毎日を送りませんか?

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