脂溶性ビタミンの摂取基準量

ビタミンには脂溶性と水溶性のものがあります。脂溶性ビタミンはその名の通り、水に溶けにくく油(脂)に溶けやすいビタミンのことです。
油と一緒に調理することで、吸収率が高まりますが、脂肪にたまりやすい性質があるため、過剰接種に気をつけましょう。

主な脂溶性ビタミン

ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなど。

脂溶性ビタミンAの食事摂取基準

ビタミンAは皮膚や粘膜、目が暗いところでも見えるようになる機能を司る細胞などに関わるビタミンです。かぼちゃ、人参などの緑黄色野菜や卵やレバー、うなぎなどに多く含まれます。

ビタミンAはレチノール活性当量(μgRAE)で示しています。

  • 推奨量にはプロビタミンAカロテノイドから換算した量を含みますが、耐容上限量には含みません。
  • 妊婦、授乳婦では耐容上限量の掲載がありませんが、 耐容上限量がないということではありません。通常時の耐容上限量を参考に、過剰摂取にならないよう注意しましょう。

男性のビタミンAの摂取基準量

推奨量
(μgRAE/日)
耐容
上限量
(μgRAE/日)
1~2(歳) 400 600
3~5(歳) 500 700
6~7(歳) 450 900
8~9(歳) 500 1,200
10~11(歳) 600 1,500
12~14(歳) 800 2,100
15~17(歳) 900 2,600
18~29(歳) 850 2,700
30~49(歳) 900 2,700
50~69(歳) 850 2,700
70以上(歳) 800 2,700

女性のビタミンAの摂取基準量

推奨量
(μgRAE/日)
耐容
上限量
(μgRAE/日)
1~2(歳) 350 600
3~5(歳) 400 700
6~7(歳) 400 900
8~9(歳) 500 1,200
10~11(歳) 600 1,500
12~14(歳) 700 2,100
15~17(歳) 650 2,600
18~29(歳) 650 2,700
30~49(歳) 700 2,700
50~69(歳) 700 2,700
70以上(歳) 650 2,700
妊婦(付加量)
初期
+0
妊婦(付加量)
中期
+0
妊婦(付加量)
末期
+80
授乳婦(付加量) +450

脂溶性ビタミンDの食事摂取基準

ビタミンDは小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進する働きや、丈夫な骨をつくる働きがあります。魚介やキノコ類に多く含まれています。

男性のビタミンDの摂取基準量

目安量
(μg/日)
耐容
上限量
(μg/日)
1~2(歳) 2.0 20
3~5(歳) 2.5 30
6~7(歳) 3.0 40
8~9(歳) 3.5 40
10~11(歳) 4.5 60
12~14(歳) 5.5 80
15~17(歳) 6.0 90
18~29(歳) 5.5 100
30~49(歳) 5.5 100
50~69(歳) 5.5 100
70以上(歳) 5.5 100

女性のビタミンDの摂取基準量

目安量
(μg/日)
耐容
上限量
(μg/日)
1~2(歳) 2.0 20
3~5(歳) 2.5 30
6~7(歳) 3.0 40
8~9(歳) 3.5 40
10~11(歳) 4.5 60
12~14(歳) 5.5 80
15~17(歳) 6.0 90
18~29(歳) 5.5 100
30~49(歳) 5.5 100
50~69(歳) 5.5 100
70以上(歳) 5.5 100
妊婦 7.0
授乳婦 8.0

妊婦、授乳婦では耐容上限量の掲載がありませんが、 耐容上限量がないということではありません。通常時の耐容上限量を参考に、適度な摂取が大切です。

脂溶性ビタミンEの食事摂取基準

抗酸化作用により、体内の脂質の酸化を防いで体を守る働きがあります。いわゆるアンチエイジングのビタミンとしてよく取り上げられます。ナッツ類や魚、アボガドなどによく含まれます。

α-トコフェロールのみをビタミンEとしています。

男性のビタミンEの摂取基準量

目安量
(mg/日)
耐容
上限量
(mg/日)
1~2(歳) 3.5 150
3~5(歳) 4.5 200
6~7(歳) 5.0 300
8~9(歳) 5.5 350
10~11(歳) 5.5 450
12~14(歳) 7.5 650
15~17(歳) 7.5 750
18~29(歳) 6.5 800
30~49(歳) 6.5 900
50~69(歳) 6.5 850
70以上(歳) 6.5 750

女性のビタミンEの摂取基準量

目安量
(mg/日)
耐容
上限量
(mg/日)
1~2(歳) 3.5 150
3~5(歳) 4.5 200
6~7(歳) 5.0 300
8~9(歳) 5.5 350
10~11(歳) 5.5 450
12~14(歳) 6.0 600
15~17(歳) 6.0 650
18~29(歳) 6.0 650
30~49(歳) 6.0 700
50~69(歳) 6.0 700
70以上(歳) 6.0 650
妊婦 6.5
授乳婦 7.0

妊婦、授乳婦では耐容上限量の掲載がありませんが、 耐容上限量がないということではありません。通常時の耐容上限量を参考に、適度な摂取が大切です。

脂溶性ビタミンKの食事摂取基準

ビタミンKは、出血した時に血液を固めて止血する因子を活性化する働きがあります。骨粗しょう症の治療薬としても有名で、骨の形成を促します。血管(動脈)の健康にも役立っています。
納豆に多く含まれており、なんと1パック(40g)に約240μgもあります。そのため血液凝固剤を飲んでいる人は納豆は禁忌となっています。他には小松菜、ほうれん草に多いビタミンです。

男性のビタミンKの摂取基準量

目安量
(μg/日)
1~2(歳) 60
3~5(歳) 70
6~7(歳) 85
8~9(歳) 100
10~11(歳) 120
12~14(歳) 150
15~17(歳) 160
18~29(歳) 150
30~49(歳) 150
50~69(歳) 150
70以上(歳) 150

女性のビタミンKの摂取基準量

目安量
(μg/日)
1~2(歳) 60
3~5(歳) 70
6~7(歳) 85
8~9(歳) 100
10~11(歳) 120
12~14(歳) 150
15~17(歳) 160
18~29(歳) 150
30~49(歳) 150
50~69(歳) 150
70以上(歳) 150
妊婦 150
授乳婦 150

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